- 2011年11月 の記事一覧
- 2011年11月30日(水) 記事No.1592 古代イグサの使用開始
- 2011年11月28日(月) 記事No.1591 初めてのクリスマスツリー
- 2011年11月27日(日) 記事No.1590 お手伝い
- 2011年11月24日(木) 記事No.1589 畳表をばらしてみました。
- 2011年11月22日(火) 記事No.1588 岩手のおじいさんの手作り箒
- 2011年11月20日(日) 記事No.1587 柿の木
- 2011年11月18日(金) 記事No.1586 職業体験2日目
- 2011年11月17日(木) 記事No.1585 職業体験
- 2011年11月15日(火) 記事No.1584 畳の裏返し
- 2011年11月14日(月) 記事No.1583 Nゲージ
- 2011年11月11日(金) 記事No.1582 市松表で新畳
- 2011年11月10日(木) 記事No.1581 畳の敷き方のいろいろ
- 2011年11月08日(火) 記事No.1580 いろんな畳床
- 2011年11月07日(月) 記事No.1579 畳縁と身分差
- 2011年11月05日(土) 記事No.1578 畳工事終了後に
- 2011年11月03日(木) 記事No.1577 今日は休日
- 2011年11月01日(火) 記事No.1576 カナヘビ
2011年11月30日(水) 記事No.1592
イグサは世界の湿地に自生し、約300種あるとされています。
(イグサ(イグサ科、イグサ属)、学術的には『イ』といい、日本全土に自生する多年草です。畳表に使われるのは、『イ』の栽培品種で、コヒゲといいますが、一般的にはイグサと呼ばれています。)
日本で、イグサの利用の始まりは弥生時代で、現在のような住まいの敷物としてではなく、遺体を包んで埋葬したり、古墳時代には遺体や副葬品(鉄器や、銅鏡等)を包む梱包材料として使われていたようです。
世界ではオリエント遺跡でも同じようなものが見られたようです。
この時代のイグサの織物はムシロみたいな物で、その折方は現在の畳表のような経糸が表に出ないものとそのこのような織り方との2種類でした。
古墳時代以降に有力な支配層の住居に寝室のような寝所が作られるようになり、その床の敷物としてムシロ、イグサの編み物が使用されていきます。
このイグサの敷物に現在の畳のような畳表に畳床が付きはじめたかは正確には分かりませんが、
奈良時代の正倉院に薦(こも)を重ねてイグサの筵(むしろ)をかぶして、錦の縁(現在の畳縁の原形)をつけたものがあります。
平安時代には貴族の住まいの建築様式である寝殿造に座具や寝具としての置き畳として使われていたことが絵巻物などで見ることが出来ます。
(イグサ(イグサ科、イグサ属)、学術的には『イ』といい、日本全土に自生する多年草です。畳表に使われるのは、『イ』の栽培品種で、コヒゲといいますが、一般的にはイグサと呼ばれています。)
日本で、イグサの利用の始まりは弥生時代で、現在のような住まいの敷物としてではなく、遺体を包んで埋葬したり、古墳時代には遺体や副葬品(鉄器や、銅鏡等)を包む梱包材料として使われていたようです。
世界ではオリエント遺跡でも同じようなものが見られたようです。
この時代のイグサの織物はムシロみたいな物で、その折方は現在の畳表のような経糸が表に出ないものとそのこのような織り方との2種類でした。
古墳時代以降に有力な支配層の住居に寝室のような寝所が作られるようになり、その床の敷物としてムシロ、イグサの編み物が使用されていきます。
このイグサの敷物に現在の畳のような畳表に畳床が付きはじめたかは正確には分かりませんが、
奈良時代の正倉院に薦(こも)を重ねてイグサの筵(むしろ)をかぶして、錦の縁(現在の畳縁の原形)をつけたものがあります。
平安時代には貴族の住まいの建築様式である寝殿造に座具や寝具としての置き畳として使われていたことが絵巻物などで見ることが出来ます。
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2011年11月28日(月) 記事No.1591
2011年11月27日(日) 記事No.1590
2011年11月24日(木) 記事No.1589



畳表をばらしてみました。2ヶ所切って一つは完全にイグサを抜いて、一つはイグサを緩めてみました。
こうしてみると畳表は糸とイグサとで織ってるのが分かります。
縦にした糸にイグサを横からさして、はたおりと同じ感じです。
畳表ができるまでhttp://tatamiyamori.blog90.fc2.com/blog-category-17.html#entry1282
2011年11月22日(火) 記事No.1588
今日畳を敷きこんで、いるとお客様が、箒を見てこれすごい!かわいいといってくれます。
使い込んでいる箒なのに写真を撮ってくれたり、うれしいことです。
これが岩手のおじいさんの手作り箒です。
箒もろこしを半年かけて栽培して農閑期に製作するのですが1日せいぜい2~3本作るのが精一杯です。今では高齢の為少ししか作れません。


糸は畳の切糸を使用してます。



これが箒モロコシです。
栽培から箒までおじいさんが作ります。
原材料は箒モロコシで、アフリカ原産のイネ科1年草です。
詳しくはこちら。http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/ch4-vegitables/morokoshi.htmこのもろこしを春~秋にかけ栽培して農閑期の冬に作ります。この箒見た目と違いものすごく軽く、とても掃きやすいのです。箒モロコシを乾かしたもの使います。種(実)を取って作ります。このほうき、箒もろこしと糸しか使わないのにびっくりです。昔は部屋を掃くとき茶殻や新聞紙を濡らしてちぎって撒いてほこりが立たないようにして掃いてました。そうする事によりほこりやダニの死骸などを人が吸い込みにくくなります。茶殻の殺菌効果も良いみたいです。昔に知恵は素晴らしい。
使いやすくいい箒です。
身近で見るとすごいな~と思います。
岩手帰省http://tatamiyamori.blog90.fc2.com/blog-category-6.html
2011年11月18日(金) 記事No.1586

職業体験2日目。
今日は予定外の雨模様。
1件納品が来週に延期になり時間に余裕が!
畳の裏返しに挑戦してもらいました。
使わなくなった建材床の畳があったので、剥がしから、畳表の縫い付け、畳縁の縫い付け、一通り2畳分やってみました。
出来は・・・
まあまあかな?(笑)
普段目にしたり、接することの無い機械なので、いい経験になったならうれしいです。
職業体験終了です。
畳の裏返しhttp://tatamiyamori.blog90.fc2.com/blog-entry-1584.html
2011年11月17日(木) 記事No.1585
2011年11月15日(火) 記事No.1584
近年では畳の裏返し、表替えと言っても意味が分からない方が多いです。
畳の裏返しは畳を持ち上げてひっくり返すだけだと思っている方がかなり多いです。
裏返しとは今現在付いている畳表面の畳表(ゴザ)を剥がして、ひっくり返して縫い付けます。
新しい畳から5年程度での裏返しが理想です。畳縁は新しくする場合がほとんどです。

畳をひっくり返して畳表と畳床を縫いつけたある糸を解きます。

畳を表に戻して畳縁と畳床を縫ってある糸を包丁で切りながら畳縁を剥がしていきます。このとき古い畳表を傷つけないようにしなくてはいけません。

畳表を畳床から剥がすと今までは内側で見えなかった畳表の裏側が出てきます。
年数が8年でも裏側は結構きれいです。
このとき畳床の補修箇所があるときは補修をします。

畳表をひっくり返します。今まで裏の面だった畳表が表側になり、今まで使って焼けてしまっていた表側が裏側になります。
そして畳床に縫い付けます。

畳表を畳床に縫いつけた後は畳の端に付いてある畳縁を縫いつける作業です。
畳縁を裏面にしておき、形が崩れにくくする為の下紙(型紙)を上に置きまっすぐ縫い付けます。
この状態では畳縁のイメージが湧きませんね。

畳縁の裏側のまっすぐ縫ったところを起点に畳縁をひっくり返します。
そうすると縫い目が見えなくなり、畳縁の表の部分が出てきます。
この畳縁を畳の側面に縫い付けます。
畳の上から見ると縫った部分は見えません。

畳の裏返し完成です。
この作業を6畳でしたら6枚、8畳でしたら8枚作業してお客様のお部屋に敷きこまれていきます。
子供の頃この裏返しについての小話を聞いたことがあります。
江戸時代、あるお殿様が、お城の畳、800畳を新しくすることを考えていました。
すると畳刺(畳職人)が裏返しにしたらどうかと進言したそうです。
するとお殿様
「裏返しとは、戦で裏切り(裏返る)を連想させる!よくない」
畳刺
「戦で裏切り(裏返る)とは、戦場での話し。このお城は800畳ですので、1000畳にはなりませぬ。」
そしてお殿様は納得したそうです。
2011年11月14日(月) 記事No.1583
2011年11月11日(金) 記事No.1582
2011年11月10日(木) 記事No.1581
小さい画像をクリックすると大きな画像が見れます。
畳の敷き方には吉を表す敷き方の祝儀敷きと、 凶を表す不祝儀敷きがあるというのを書きました。一般住宅のごく普通の部屋の場合はそれほど問題はありませんが、玄関、座敷、茶室、大広間など一応の決まりや敷き込み方があります。

床の間がある座敷の場合ですが、畳の出会い(継ぎ目)を床柱の中心になるようにします。右の場合は床差しといい、床の間の途中に畳の継ぎ目が来てしまい、通常は避けます。茶室の場合は時には床差しになる場合もあるようです。

今現在は少なくなりましたが、8畳とそれと連なる部屋がある場合、8畳を中心に次の間の敷き合わせをT字形なるようにします。
床の間の位置や次の間に床の間がある場合など、どうしてもT字形場合は仕方ないとして、原則的にはT字形になるよう心掛けます。

畳の目が+に出会うのを不祝儀敷きとする考え方がありますが、大広間や、道場、そして茶室などは使い道によりある程度不問とされてる場合が多いようです。大広間の場合、急な人の集まりに対応する意味合いもあるようですが、祝儀敷きや、まわり敷き(左)などより人の座る位置(上座、下座など)の制約を少なくするといった考え方もあるようです。
道場は畳の継ぎ目を少なくすることにより最も使い方に適した敷き方にするようです。10畳のまわり敷きの場合T字形が11あるのに対し、畳を揃えた敷き方(不祝儀敷き)だと+字形が6になります。
もちろん大広間や、道場も床の間がある場合は床差しにならないように敷き方も変えていきます。
茶室については流派によっての違い、床の間、茶道口、水屋、入側の位置により炉の位置、人の座る位置、順番が違うので特に畳の敷き方には注意が必要です。
畳屋としては玄関、座敷、茶室、大広間などの敷き方の決まりに従い、敷き合わせを通じて畳の部屋そのものをよく見せるために敷き合わせについては注意していく必要があります。
畳の敷き方には吉を表す敷き方の祝儀敷きと、 凶を表す不祝儀敷きがあるというのを書きました。一般住宅のごく普通の部屋の場合はそれほど問題はありませんが、玄関、座敷、茶室、大広間など一応の決まりや敷き込み方があります。

床の間がある座敷の場合ですが、畳の出会い(継ぎ目)を床柱の中心になるようにします。右の場合は床差しといい、床の間の途中に畳の継ぎ目が来てしまい、通常は避けます。茶室の場合は時には床差しになる場合もあるようです。

今現在は少なくなりましたが、8畳とそれと連なる部屋がある場合、8畳を中心に次の間の敷き合わせをT字形なるようにします。
床の間の位置や次の間に床の間がある場合など、どうしてもT字形場合は仕方ないとして、原則的にはT字形になるよう心掛けます。

畳の目が+に出会うのを不祝儀敷きとする考え方がありますが、大広間や、道場、そして茶室などは使い道によりある程度不問とされてる場合が多いようです。大広間の場合、急な人の集まりに対応する意味合いもあるようですが、祝儀敷きや、まわり敷き(左)などより人の座る位置(上座、下座など)の制約を少なくするといった考え方もあるようです。
道場は畳の継ぎ目を少なくすることにより最も使い方に適した敷き方にするようです。10畳のまわり敷きの場合T字形が11あるのに対し、畳を揃えた敷き方(不祝儀敷き)だと+字形が6になります。
もちろん大広間や、道場も床の間がある場合は床差しにならないように敷き方も変えていきます。
茶室については流派によっての違い、床の間、茶道口、水屋、入側の位置により炉の位置、人の座る位置、順番が違うので特に畳の敷き方には注意が必要です。
畳屋としては玄関、座敷、茶室、大広間などの敷き方の決まりに従い、敷き合わせを通じて畳の部屋そのものをよく見せるために敷き合わせについては注意していく必要があります。
2011年11月08日(火) 記事No.1580
今日の張り替えは4.5畳は極端に畳の厚さが薄い、15mmのものと60mmのですがポリスチレンホームが主体の畳床でした。
15mmは他の物件で何度も張替えをしてるので畳の機能、強度は極端に問題があることは知っていましたが、60mmタイプははがしてみてビックリ。
やけに軽いとは思っていましたが、ポリスチレンにベニヤ板2mmが張ってある・・・
はじめて見ました。
てっきり上層はタタミボードがあると思っていました。


もう畳とは何か分からなくなりました。
上から見れば畳。
中身は何か分からない。
今回はお客様も極端に薄い畳ということは知っていて、張替えできるか?と言う質問から来たので、問題はすくなかったですが・・・
一般の方には何を言ってるかわから無い話だと思います。
畳床の種類http://tatamiyamori.blog90.fc2.com/blog-entry-181.html
15mmは他の物件で何度も張替えをしてるので畳の機能、強度は極端に問題があることは知っていましたが、60mmタイプははがしてみてビックリ。
やけに軽いとは思っていましたが、ポリスチレンにベニヤ板2mmが張ってある・・・
はじめて見ました。
てっきり上層はタタミボードがあると思っていました。


もう畳とは何か分からなくなりました。
上から見れば畳。
中身は何か分からない。
今回はお客様も極端に薄い畳ということは知っていて、張替えできるか?と言う質問から来たので、問題はすくなかったですが・・・
一般の方には何を言ってるかわから無い話だと思います。
畳床の種類http://tatamiyamori.blog90.fc2.com/blog-entry-181.html
2011年11月07日(月) 記事No.1579

日本の分化の多くは中国大陸から来たものが多い中で、畳は大和民族が生み出した
日本固有のものです。畳の語源は『たたむ』ことを意味し、重ねられるもの、たためる
ものなど、稲ワラやイグサで作った敷物全般が、畳の起源だと考えられます。
畳という言葉が登場するのは、奈良時代の古事記からで、菅畳八重、皮畳八重、
絹畳八重という言葉が記されています。日本書紀には「八重席薦」、万葉集には
「木綿畳」「八重畳」「畳薦」の文字が見られ、この畳は、莚(むしろ)みたいなものを
重ねてイグサの表をかぶせ、黒の錦の縁(ヘリ)をつけたもので、高貴な身分の方の
寝具を兼ねた敷物として使われたようです。現代の畳の原型はこの時代に
成立されたと考えられます。
平安時代、貴族邸宅の建築様式である、寝殿造の成立とともに貴族階級に、
置畳(厚畳)が普及し、畳の形は、畳表・畳床・畳縁で形成し、現代の畳と似たものに
なっています。この時代の畳は座具や寝具であり、貴族社会では座る人の身分や
地位を表すために、畳の大きさ、厚み、畳縁の色・柄などが厳しく定められていました。
今現在、皆さんが目にする畳の端に付いているのが畳縁(たたみべり)といいます。数十年前では茶色の畳縁が主流でしたでしょうか?以後現在に至るまで、ナイロン系が主ですがいろんな柄や色の畳縁を目にするようになりました。畳が無い住宅、縁無しを好む建築も多くなってきた現代では畳縁という言葉自体珍しい言葉かもしれません。畳縁は奈良時代からあったもので、畳縁の模様や色で座る人の身分が、決まり厳しい身分制のもとに、封建的な制度や風習が出来ていきました。その中で高い身分の方に使われる、繧繝縁(左)や高麗縁〈右〉は古代に寺院を飾る錦として渡来した織物を、畳縁に使用したものといわれています。現代でも雛人形のお内裏様とお雛様が座っている畳には繧繝縁が使われ、神社、寺、茶室の床の間などで大紋高麗縁が使われているのが見られます。
繧繝縁 ・・・天皇、神仏
大紋高麗縁・・・親王、大臣
小紋高麗縁・・・大臣以下の公卿
紫縁 ・・・四位五位の雲客
黄縁 ・・・六位以下
縁なし ・・・無位の者
2011年11月05日(土) 記事No.1578
2011年11月03日(木) 記事No.1577
2011年11月01日(火) 記事No.1576