2010年03月03日(水) 記事No.1177
平安時代には貴族の住まいの建築様式である寝殿造に座具や寝具としての置き畳として使われていた畳ですが、室町時代になると商品経済、手工業の発達により、様々な専門職である手工業職人が活動するようになったと考えられます。
文献等に莚打(むしろうち)、畳差(たたみさし)などが見られますが、莚打は筵を編んだりする専門職のようで、この筵は現在の畳表に近い物だと考えられます。
畳指しは文献に出てくるもっとも古い畳職人の名称のようです。
畳の使用はごく限られた階層の物でありましたが、この頃から書院造や神社などでは敷き詰めるようになり、高貴な身分の方の寝具を兼ねた敷物(ござ 御座)から建物の一部となって行ったようです。


ござ 御座
〔「おわします」の漢字表記「御座」を音読みした語〕

(1)天皇や貴人の席。おまし。
「―をしつらえる」
(2)おいでであること。いらっしゃること。
「是に―の事は如何なる人も知り候はじ/太平記 11」
(3)貴人の席に、畳の上にさらに重ねて敷く畳。上げ畳。
「―といふ畳のさまにて、高麗などいときよらなり

おまし 御座
(1)貴人が座ったり、臥せったりする所。また、貴人の居室。
「西の対に―などよそふ程/源氏(夕顔)」

(2)貴人の敷物。
「ここかしこ―ひきつくろはせなどしつつ/源氏(蓬生)」

みまし
貴人がすわる所。御座所。また、その敷物。
「大宮人に―しかせん/新勅撰(秋下)」

和室を御座敷(おざしき)といいますが、ござ 御座(畳)を敷き詰めるとところからも由来するようです。



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